就職戦線不調

大学生の就職内定率は2010年12月1日現在で68.8%と調査以来過去最低を記録した。マスコミでも就職活動に苦しむ大学生の姿がいたるところで紹介されている。自分の周りでも就職がなかなか決まらないという大学生の話をよく耳にする。今の大学生は3年生の秋ごろから就職活動を始める。就職内定をもらうことができないままでは4年の最後まで活動を続けなければならないことになるわけで、そうなると結局のところ1年半という時間をを就職活動に費やすことになる。実に学生生活の8分の3が就職活動に追われるという勘定になる。その分、学生の本分としてなされるべき勉学やサークル活動などがスポイルされてしまっているのではと思うと、とても切ない気持ちになってしまう。なんとか効率の良い就職活動ができるような仕組みを社会として考えていかなければいけない。一方、大学生の側でも、大企業中心の求職というスタンスを変えていってもらう必要があるだろう。不況だからなおさら安定志向で大企業に走るという気持ちも分からないではないが、実際のところ力のある中小企業は世の中に沢山存在している。むしろ、中小企業で若いうちから責任のある仕事を任された方が職務能力のスキルアップにつながるということもある。大企業の歯車になるよりも中小企業で大志を抱いて大きな仕事をしてもらいたい。是非とも自分のキャリアを冷静に考えてもうらいたいと思う。