コラム

主婦年金問題

夫が脱サラやリストラでサラリーマンをやめた際の手続き不備で年金保険料未納となっている主婦への取り扱いが公平さを欠くとして社会問題となっている。サラリーマンの妻が専業主婦である場合は、第三号被保険者として取り扱われ、年金保…

劉邦の人事術

中国の歴史を覘いてみたい。史記である。漢の高祖、劉邦は中国史上最も有名な人物のひとりであるが、評価としてはスカッとした大英雄という印象とは異なる。そういった意味での英雄はどちらかといえば劉邦のライバル項羽の方であり、劉邦…

著書完成のコメント

この度2冊目の著書が完成した。タイトルは「中小企業のための人事労務ハンドブック」である。1冊目は社会保険労務士試験の勉強法についてであり、対象読者は受験生だったのだが、今回はビジネスマン、特に中小企業の経営管理者を意識し…

就職戦線不調

大学生の就職内定率は2010年12月1日現在で68.8%と調査以来過去最低を記録した。マスコミでも就職活動に苦しむ大学生の姿がいたるところで紹介されている。自分の周りでも就職がなかなか決まらないという大学生の話をよく耳に…

労働組合はゲマインシャフト組織

一般的にいえば、労働組合は以前当コラムで採りあげた″ゲマインシャフト″的な要素を色濃くもつ組織である。労働組合は、その構成員である組合員の雇用を守り、労働条件を向上させることがその存在の目的としている。それはまさに構成員…

βエンドロフィンを分泌する経営組織

一昔以上前、脳内革命という本がベストセラーになった。この本は、「西洋医学的対症療法のみで健康を勝ち得ることは限界がある。東洋医学的アプローチによりはじめて心身ともに本当の意味で健康になることができる」という趣旨のものであ…

ゲマインシャフトとゲゼルシャフト②

起業したばかりのベンチャー企業は、熱い思いをもった創業者と、その思いに賛同した仲間によって構成されていることが多い。当然組織としての目的があり、それに向かって集まったのだからゲゼルシャフト=機能体組織であることに違いない…

ゲマインシャフトとゲゼルシャフト①

「ゲマインシャフト」「ゲゼルシャフト」はドイツの社会学者テンニースが提唱した概念である。これはベンチャー企業が創業期に会社をどう成長させるかを考える際に知っておくべき捉え方なので紹介する。堺屋太一は、ゲマインシャフトを共…

社長の選び方②

GEはご存知の通りエジソンを始祖にもつ百数十年の歴史を持つ伝統的企業だが、現在の世界最大のグローバル複合企業にしたのは1981年から20年間CEOを務めたジャック・ウエルチであることには論を待たないだろう。45歳の若さで…

社長の選び方①

組織にとって最大の人事マターは、トップの選択であるということは古今東西変わらないことであろう。豊臣政権が秀吉一代限りとなってしまったのは、指名していた後継者があまりにも幼少であったからであり、一方徳川政権が260余年続い…