近代科学資料館

神楽坂の裏手にある近代科学資料館は、東京理科大学が開設しているミュージアムである。東京理科大学は、創立が1881年で、我が国の自然科学系高等教育機関としては、東京大学の次に古く(つまりは京都大学よりも古いわけだ)勿論、私立理系としては最古の学校である。昨今では、私学としてはじめてノーベル賞受賞者(大村智博士)を輩出したことで話題となった。
この資料館の建物は、東京理科大学の前身である東京物理学校時代の明治39年に作られた木造校舎を復元したものであり、写真を見て頂くと分かるが、ファザード上部には「東京物理学校」という表示がある。資料館の中には、いろいろな展示コーナーがあるのだが、中でも人気は「秋山仁の数学体験館」。展示室内には、遊具感覚のツールが多数展示され、それをいじりながら数学を学べるという工夫がされている。夏休みには多くの小中学生で賑わいを見せている。