コラム

企業内組合もお家意識が背景に

企業内組合という組織形態も、日本独自のものだ。諸外国では、労働組合は産業別、職種別に構成するのに対して、我が国の労働組合は、原則として企業単位で組織作りを行う。勿論、上部団体として、産別組織があるわけであるが、産別組織は…

藩のお家意識からくる三種の神器

「終身雇用制」「年功序列」「企業内組合」、この3つは我が国労務管理の「3種の神器」と言われてきた。これは、アメリカの経営学者ジェイムズ・アベグレンが「日本的経営」の象徴として採り上げた捉え方であり、この3種の神器があった…

オリンピックにおける組織力の考察

リオデジャネイロオリンピックは、メダルラッシュに湧き、久しぶりに元気な日本を見られた気分を味わえた。個人戦も良い成績であったが、団体戦、リレー、ダブルスなどの組織プレイも頑張った。この団体戦等を見ていて、“組織”というも…

No.2人材の確保法②

No.2人材は、社長とクルマの両輪となり会社の舵取りをしていくわけで、社長と気持ちが通じ合い、阿吽の呼吸でコンビを組める者が望ましいことは言うまでもない。そう考えると、創業時点でそのような気心の知れた人物を、社長と交流の…

No.2人材の確保法①

一定の規模になったら、社長はきっと喉から手が出るほどほしくなるNo.2人材だが、そう安安と確保できるものではない。大別すれば外部から調達するか、内部人材を据えるかだと思うが、どちらも簡単なことではない。 外部からの調達ル…

社長の片腕…No.2人材

前回は社長のポテンシャルについて私見を論じたのだが、たとえそこで語ったような高いポテンシャルを具備した社長であったとしても、一人の力で会社の業績を伸ばし続けることには早晩限界が来る。社長一人の力で会社として高いパフォーマ…

社長のポテンシャル

コンサルティングをしていて痛感するのが、小さな会社の業績は社長次第だということである。社長が優秀であると業績は堅調に推移するし、一方、その行動や言動を傍で観察していて、? マークが付くような社長であると、たまたま波に乗っ…

新著について

昨年12月に新著「ホワイト企業の選び方」を出版した。主に大学4年生の就活生向けに書いたもので、就職後の労働条件や労働環境について、事前にしっかりと見定めるための鑑識眼を養ってもらうということが目的のものである。執筆しよう…

終身雇用制度と解雇問題

前回は終身雇用制度に対する捉え方の変遷について申し上げた。時代の空気が大きく変わってきて、現在の世間の価値観としては終身雇用制度というものは相当に形骸化が進んできている。裏を返せば雇用の流動性が高まってきたということであ…

終身雇用制度考察

終身雇用制度は、時代の空気の変化に大きく押し流さてきた。私が大学を卒業してはじめてサラリーマンになったのは1986年であるので、四半世紀前ということになるが、その時点では間違いなく終身雇用制度は息づいていた。自分自身の意…